救急って勉強することって多い。何から勉強すればいいか分からない。
わからないことだらけでどうしたらいいの?
って迷う研修医のあなたに。
答えは、血液ガス分析、心電図、超音波(エコー) この3つ項目を勉強すべきである。
「勉強不要なものはない」けど、とりあえずこれから始める。
研修医になるとできないことだらけで(できないことが何かもわからないで)、どうしたらいいのかパニックになりますよね。
でも勉強することは沢山あるので迷う意味など、そもそもないというのが結論である。
まずは“自信をもって出来ること”を増やすのがモチベーションを持続するポイントかなと思う。その点でどういう項目の勉強からはじめればいいのか?
- 勉強すれば比較的早く上級医と議論できるレベルになる
- その知識・技術を手に入れると患者診療においてのメリットが大きい
- 中長期的に考えて習得不可避
まずはこのような項目をイメージして出来るようになろうというわけである。
医の三種の神器とは?
ご存知の通り日本神話の「三種の神器」とは「八咫鏡」「草薙の剣」「八坂瓊曲玉」のこと。
医の各分野でもその三種の神器的なものはあるようで例えば
- 全医師:コミュニケーション 問診 診察
- 小児科:聴診器 耳鏡 超音波検査
- 脳卒中科:聴診器 ハンマー 超音波検査
- コロナ診療:PPE 体温計 アルコール消毒液
- 整形外科:単純X線検査 CT MRI
てな具合で、ある種の象徴的なツールの事を言ったりします(決められた定義なんてないんですが…笑)。
救急医療においては血液ガス検査、心電図検査、超音波検査は救急の三種の神器と言えるでしょう。
情報がないゼロからの診療でバイタルサイン、問診、診察の次に診療の方向性を決めるスピード感ある一手になる神器たち。
ほんの数分で検査出来て、情報量が多いのでここの解釈方法と適応を学んでおくことは必須で、患者さんへの益も良好なので、勉強したらすぐに行動(アウトプット)に結びつき、できることが増える。
そうすると次に勉強するモチベーションも保たれます。
具体的にここから
奥が深い三種の神器ですがここから初めて“自分で出来ること”を効果的に増やしましょう。
血液ガス検査
- 呼吸の評価
- 酸塩基の評価
- その他
心電図検査
救急外来で困るやつ上位に君臨するこの2つ。generalistはここを押さえればOKですね。
- 失神 (不整脈・動悸)
- 胸痛 (ACS)
超音波検査
POCUS (point-of-care ultrasound)の概念に含まれる下記の2つは導入しやすい。
- E-FAST (extended focused assessment with sonography for trauma)
- RUSH (rapid ultrasound in shock)
「何から勉強すればいいのか?」考えるている時間があったらまず3つできることをしてしまいましょう。
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